身近な草花をテーマにしたワークショップが、神大寺水生植物園で草花散歩会として開催されました。
草花散歩会は、散歩しながら、ゆっくりと、その季節に咲く花を観察していくイベントです。眺めているだけでも美しい花ですが、草花に隠された世界を感じながら、気ままに観察し、見たものをスケッチや詩歌などで自由に表現していただけたらと企画しました。
草花散歩会は、穏やかな天候の中、詩歌の朗読から始まりました。草花をよみこんだ短歌や、こどもの書いた詩を聞いてもらうことで、こどものような新鮮な目や、詩人のような敏感な心で、草花の世界へでかけていってもらえたら、という思いで朗読の時間をとらせていただきました。
続いて、ツユクサ、ミソハギ、ヒヨドリバナ、ヤブツルアズキ、ソバ、カタバミなどの花を顕微鏡やルーペを使いながら観察をしていただきました。私たちの目を楽しませてくれる多様で美しい花は、タネ、つまり子孫を残すための器官です。そこで、イベントでは、その美しさだけでなく、子孫を残すための仕組みに注目しました。
詩歌やスケッチ、メモを書き込むための観察ノートをご用意しました。このイベントのために作ったオリジナルのノートです。
散歩会が終了した後は、参加者の皆さんとスタッフがそば屋さんで食事をとり、楽しい交流の時間となりました。
文:保谷彰彦 / 写真:須佐岳彦
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